小黒川(渡良瀬川支流)

小黒川
小黒川(おぐろがわ) 関守橋上流

2010年5月28日の釣行。

そもそも目指したのは渡良瀬川の桐生市内エリアだった。

それが現地に着き昭和橋から見下ろすと、ゴーゴーと水しぶきを上げて増水しており、とても竿を出す感じではない。上流の相川橋でしばし呆然として一服した。

気持ちを切り替えて、さらに上流のわたらせ渓谷鉄道沿いに向かった。R122を北上するうちに、道路わきの警告表示が目に飛び込んできた。

「上流の草木ダム放水につき、釣り人注意」の警告だ。そうかー!

このすごい増水はこのところの雨だけじゃなくて、ダム放水なのか。これはタイミング最悪だなーと不安になる。そして、やっぱり上流部もすごい水量。

取りあえず竿を出すも釣りにならない、ライズなんか皆無。

どんどん時間が過ぎていく…。

 

少し戻り、予定外の小黒川に回ることにした。ここならダム放水の影響は無いはず。

昼過ぎに川に着いて見下ろすと、水量はかなり多いがなんとかなりそう。

急いで渓に降り、釣り始めるもアタリは皆無。ユスリカ、小型のトビケラ、カワゲラに混じって、コカゲロウもチラホラ。しかしライズは無い。

入渓して1時間、反応は無く、魚影は見えない、フライはCDCダン、ニンフ、ウエットと片っ端から試すも反応なし。

何気なく上流を望むと70m先のプールでエサ釣師が粘っているのが目に入った。先行者がこの近さではダメなわけである。

#12オレンジウイング・ストーンフライ
#12オレンジウイング・ストーン

ちょうどそこから先は分流しており、エサ釣師は本流の右岸側で粘っている、それならこちらは樹木が覆いかぶさって日陰になっている左岸側を行こうと決めた。

左岸に移動した時、偶然目の前の水面に蜂が落下して羽をばたつかせながら下流へ流されていった。そしてそれがヒントになった。 フライはカディス・テレストリアルをイメージした#12オレンジカーフテイルウイング・カディスに交換。

樹木の陰でやや暗い小さな落ち込みからの流れ出しへ慎重にキャスト、一発で決めた。

最初で最後のヒット、20cmだが幅広の元気なヤマメだった。

 

増水で場所を次々に移動し、やっといい感じの渓にたどり着いたら先行者がいて、それでもなんとか手にした貴重な1尾。本当にうれしかった、感謝&感謝!

 

□今回のポイント

・先行者がいる場合、目立つポイントはあきらめて、見逃しそうなポイントを丹念に探ること。今回は分流を選んだのが良かった。

・ラインリーダーシステムの見直し

入渓時は#3ラインに20フィート6Xのロングリーダー・ロングティペットだったが、分流側は木がかぶさりアシが川岸に多いのを見て、思い切ってショートリーダー・ティペットに付け替えた。10フィート6Xである。

・フライの選択

ドライの明色系中心に#16サイズ程度で始めたが、反応なし。やはり増水時は黒・濃色系のパターンでサイズも上げた方がいいようだ。あるいは、ニンフ主体でもよかったと思われる。

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□群馬県 両毛漁業協同組合

□アクセス

車:北関東自動車道「伊勢崎IC」「太田薮塚IC」から大間々を経て、国道122をわたらせ渓谷鉄道を右に見ながら北上約40分、黒保根支所を左折するかまたは、県道345号線の小黒橋標識付近からも入渓できる。

 

□解禁期間 3月1日〜9月20日

□遊漁券:途中のコンビニにて、日釣り1300円。

フィールド

釣った魚

ヤマメ20cm
ヤマメ20cm

水生昆虫

【朝まづめ・夕まづめ】

未明の高速道をかっ飛んでフィールドへ向かい、白々と明けて来るのに焦りながら身支度をして水辺へ、そして竿をかついで上へ下へ。夕まづめのゴールデンタイムが終わると、辺りに静寂が戻りふっと我に返る。そして、ああ今日も楽しかった…。

 と、いきたいものだが近年体力の衰え甚だしく、かつての夜討ち朝駆けの遠征は少々つらい。陽が高くなっての入渓もしょっちゅうだ。でもここはちょっと気分良く「朝まづめ・夕まづめ」と表題しスローペースでマイ釣行録を楽しみたい。

朝まづめ 夕まづめ
Photobook朝まづめ 夕まづめ 養沢編